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本を読みたいけど、何を読めばいい?おすすめは?すぐ読める本はある?タメになる本は?
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本が好きなので、よく図書館で予約して借ります。
予約が多い本は数年待ちになるので、メルカリで検索して売れそうな本のみ買います。
1ヵ月10冊程度を手元に置いて、結局、読了できるのは毎月5冊ぐらい。
多くは積読(ツンドク)です。
今回の記事では2025年1月から2月まで、
積んどかないで読めた本をご紹介します。
1.「肩の上の秘書」星新一~昭和46年初版「ボッコちゃん」に収録
AI同士が会話を始めるという未来が想像つかない方におすすめ
- タメになる★★★
- 読みやすい★★★
昭和46年初版の「ボッコちゃん」大ベストセラーでしたよね。
なので、子どものときに読んだ人も多いのではないでしょうか?
先日、ここに収録されている「肩の上の秘書」を改めて読みました。
ソフトバンクの孫正義さんが2024年決算報告会でのスピーチで
「AIエージェント同士が会話をする未来」を語られましたが。
さすが、星新一さん。
昭和46年すでに、AIエージェントを予言していました。
肩に鳥(AIエージェント)を乗せたセールスマンが、
訪問販売をするショートショート。
AI同士が会話を始めるという未来が想像つかない方にオススメです。
2.「地雷グリコ」青崎 有吾(2023年11月発売)
ミステリー初心者の方におすすめ
- ゲーム感覚★★★
- 読みやすい★★★
『学生たちが5つのゲームを通して心理的な頭脳戦を繰り広げる』のがあらすじ。
誰でも複雑なゲームの内容理解や
伏線を回収できるよう、
丁寧に説明してくれているので、
ミステリー初心者のわたしでも、
次の展開はどうなる?
一気にのめりこんで、楽しめました。
でもじつは、どうしてそれを謝らせたかったのか、という最後の最後のオチが分からなかったです。
無念。
3.「君のクイズ」小川 哲(2022年10月発売)
予想を裏切るオチを味わいたい方におすすめ
- 意外性★★★
- 読みやすい★★★
読み終わってからタイトルを改めて見て、
だから「君の」が付いているのかと
色んな意味を想像させる「君の」クイズでした。
プロのタイトルの付け方は半端ないですね。
このことについて誰かと語り合いたくなりました。
図書館で「予約待ちがなければ、もう一回借りてもいいですか?」と
2回も延滞して、読み切れてよかったと思いました。
仕事も確定申告も忙しいときに借りていたので2回延滞しましたが、
2時間もかからず一気に読み切れるぐらい。
結論が気になるので、次に次にと読み進められます。
読書初心者向けポイント
クイズの内容を全部追うと読みづらくなる方も出てきそうな印象。
読み慣れていない方は、本筋に関係なさそうなクイズの内容自体は、飛ばして読むことをオススメします。
4.「DIE WITH ZERO」ビル・パーキンス(2020年9月発売)
10代から20代後半の方におすすめ
- 40代後半の人にタメになる★
- 10代から20代後半の人にタメになる★★
- 読みやすい★★★
日本語翻訳版の副題:「人生が豊かになりすぎる究極のルール」
英語版の副題:”Getting All You Can from Your Money and Your Life”
副題の雰囲気が違うので、色々検索してみました。
英語版と日本語版を比較している優れたサイトがあったので参考まで。
ベストセラーですが、アラフィフのわたしには目新しいことはありませんでした。
それでも若いころに、人生の最後を想像するというのは有益だし、
お金の稼ぎ方と使い方をもっと真剣に考えてたら結果も違ったかなと思いました。
ご家族がいる30代から40代前半の方におすすめ
「コロナの時代の暮らしのヒント」井庭 崇(2020年9月発売)
目新しさがなかった理由として、この本と内容が似ていたからだと思いました。
発売が同時期なので、どちらもコロナ禍で日常が奪われたころに考えさせられることが多い議題だったのだと推測しています。
5.「ミシンと金魚」永井 みみ(2024年5月発売)
子育て中のママにはオススメできません
- 子育て中のママ××
- 子育て中ではない方★★
- 読みやすい★★
第45回すばる文学賞を受賞したデビュー作。三島由紀夫賞、野間文芸新人賞にもノミネート。
と書いてあったので、借りて読みました。
フーテンの寅さん的な語り口が分からない方がいるかもしれないので、読みやすいの★を1つ減らしましたが、
行間なくバーーーッと文字を羅列することによって、早口でたくさん喋る人を表現できることが新発見でした。
金魚とミシンとが絡みあう突発的な展開があるところで、
読んでいて息が止まりそうになり、そこから先は直視できず斜め読み(速読)して終わらせてしまいました。
自分の子どもとあまりにも重ねてしまったからだと思います。
子どもとの落ち着いた時間を毎週末とるようにして正解だったなと改めて自分を褒めました。
子育て中ではない方におすすめです。
6.「ユーチューバーが消滅する未来 2028年の世界を見抜く」岡田 斗司夫(2018年11月発売)
言語化のお手本としてオススメ
- タメになる★★★
- 読みやすい★★★
未来を予測するための3大法則
- 第一印象至上主義
- 考えるより探す
- 中間はいらない
第一印象至上主義は、小川哲さんの「君のクイズ」でも扱われていた内容なので、併せて読むとより分かりやすいです。
考えるより探すは、大勢の意見から自分に合った意見を探し、自身で回答を考えなくなるということ。
わたしは今、完全にそれらを身にまとっていると感じました。
また「評価経済社会(2011年発売)」の著作の中で書かれていた
情報化社会の本質とは、
「世界中の小さな事件の客観情報まで入ってくる社会」ではなく、
「大きな事件の解釈や感想が無限にあふれ出す社会」のこと。
2025年現在、2011年当時より個人に発信力が付いたおかげで、より現実味をおびてきました。
情報化社会って「今まで情報として届くことのなかった小さい出来事の情報がたくさん出てくる社会」のことだと思っていたけど、
今の実際は「大きい単体の出来事についての意見があーでもない こーでもないとSNS上でたくさん述べられているだけの社会」になっていて、
小さい出来事に関する情報は相変わらず届いていないんだということに気づかされました。
「本を薦めるということ」~今回の記事のまとめ~
20年前、電車での通勤時間が往復2時間半だったので
毎日3冊ぐらい本を持ち歩いていました。
電車の中で、座れるときはぜんぶ寝ていたので、
実際は睡眠学習が7割でした。
要は、数ページしか読まない本を
無駄に3冊も持ち歩いて、
肩を鍛えていたに等しいのですが。
そのように本をたくさん持ち歩いている私に気付いた同僚が
「おすすめの本を教えてほしい」と言ってきました。
同僚はエンジニアなので、
いろんな業界の本を読まないといけないんだろうと思い
「速読術」系の中で、まあまあ使えて面白かったオレンジ色の表紙の本を薦めました。
数日後「この本の面白いところが分からない」と言われました。
なるほど。「使えて面白い」と思うかどうか、人によって違うんだと。
それから、人に本を薦めたことはありません。
なので、今回の記事は
わたしのわたしによるわたしのための備忘録として書きました。
オススメと書いたのは本心ですが、
参考にならないと思います。
あしからず。